2013年12月31日火曜日

創業スクエアでのビジネス支援のミッション

仙台で現在力を入れているプロジェクト仙台市からの委託の創業スクエアも二期目もクロージングに向かい始めました。
これまで2年間で300件の個別相談、20数件のビジネス支援をさせていただきました。
それぞれの事業者さんによって持っている課題は違います。

その中、どのように「支援」「コンサルティング」をするのか?
もちろん、知識は必要です。
僕も、ビジネスの形を変えようとしたころから、マーケティングやPR、プロジェクトマネジメントなどかなり勉強させてもらいました。

でもそれはあくまでも知識。
あくまでもスクエアや、コンサルティングでかかわる際は人間と人間のやり取りです。(少なくとも僕のドメインでは)

ついつい、プロデュースっぽくなったり、PRコンサルとして受けているような受け方になったり、バイヤーのようになったり、データ出しだけしようとしたり、逆に必要以上に無責任になったり。。。
毎回、頃合いを見ながら、残り時間を勘定しながら、それぞれの案件に取り組んできました。

特に、民間として受けている仕事とは違って、創業スクエアは行政から委託を受けているプロジェクト。年度末の3月までにアウトプットを出さなければいけません。
「数か月で何をすればいいんじゃ。」
よく唸っていたものです。

でも、二期目の後半に来て、やっとやるべきミッションの感覚がわかってきました。
「僕らの支援が終わっても、続けていけるノウハウを移転すること。その上で年度内で成果を上げること」。
まさに、この他にやっている地域再生の仕事のやり方にも通じるやり方だったのです。

そんなことにハッと気がつかせてくれたのがこの本
「老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道 」
http://www.amazon.co.jp/dp/4484122235
中川政七商店の十三代目中川淳さんのコンサルティングダイアリー的な本です。
モノづくり中心ではありますが、丁寧に1年(すべて1年契約だそうです)かけてやっていってる様子が、相手の事業者さんの顔つきが変わっていくところまで、生き生きと描かれています。
昨年、やはり人材育成としてやっているスクエアアカデミーの流れでお会いできそうだったのですが、諸事情でお会いできず。どこかでお会いしたい方です。

今年度の創業スクエアもあと三か月。
精一杯僕らが知恵を絞ったノウハウを事業者さんに残せるよう、頑張るつもりです。


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